独立・起業という言葉には、
自由や自己実現といった魅力が
詰まっています。

しかし現実には、
「会社の看板が外れた瞬間から、
自分という商品だけで勝負する」
ことになり、

特に独立1年目は
精神的・経済的な不安定さと向き合う
時期となります。

この期間をどう過ごすかが、
今後の成否を分ける分岐点です。

まず必要なのは、
「会社員時代の常識を
いったん捨てる」ことです。

独立直後に戸惑う最大の理由は、
評価も仕事もすべて
「自分で取りに行く」必要がある
という構造の違いです。

待っていても何も始まらず、
行動した人だけに
情報と機会が流れ込みます。

したがって、
独立1年目に求められる
マインドセットの第一は、
「自走力」です。

具体的には、

・誰に頼まれなくても
毎日何かを生み出す姿勢
・仮説を立てて試し続ける習慣
・断られても進み続ける耐性

この3つが揃ってはじめて、
個人のビジネスは
軌道に乗り始めます。

次に重要なのは、
「すぐに結果を求めない視点」です。

多くの場合、
独立1年目は投資回収のフェーズです。

実績づくり、人脈づくり、発信、学び、
試行錯誤に時間と労力を注ぐ期間であり、
「利益が出ない=失敗」と考えると
判断を誤ります。

むしろ、
この時期にどれだけ
質の高い土台を築けるかが、
2年目以降の爆発力を左右します。

また、
「他人と比べない」という姿勢も重要です。

SNSやネット上には、
成功例ばかりが目につきますが、
自分のフェーズと他人の結果を比べることに
意味はありません。

独立とは、
自分だけの地図を描いて進む行為であり、
最適解は自分の中にしか存在しません。

結局のところ、
独立1年目に必要なマインドセットは、
以下の3つに集約されます。

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① 自分の意志で動き続ける自走力

② 短期の成果ではなく
長期の構造に投資する視点

③ 他人ではなく、
自分の成長と成果に集中する姿勢

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この時期をどう捉え、どう乗り切るかによって、
その後の自由度・安定・影響力の広がりが
決まります。

独立1年目とは、
結果を求める年ではなく、
土台を育てる年であると感じます。