朝起きると、
体が動かないという本当の問題
「目覚ましは鳴っているのに、
体がまったく反応しない」
という体験は、
多くの人が一度は経験しているはずです。
一見すると、
前日の疲れが残っているだけに見えますが、
実際にはもっと根の深い構造が存在します。
単に眠りが浅かった、運動不足だった、
という表面的な要因よりも、
「脳が動く理由を見失っている」ことの方が、
朝の停滞には強く影響している傾向があります。
現代社会では、
やることが多く、
やりたいことが少ない
という逆転現象が起こっています。
タスク管理、ノルマ、形式的なやり取り。
そうした義務ばかりが積み重なる生活では、
「今日を生きる意味」が希薄になり、
結果として身体の起動スイッチが
入らなくなるのです。
さらに厄介なのは、
「動けない自分」を責める構造です。
朝に起きられないと自己否定が始まり、
自己否定がさらに脳の防御反応を強化し、
体がますます動かなくなる。
このループは自力では抜け出しにくく、
一種の精神的閉塞状態を生み出します。
では、何が突破口になるか。
それは、
「未来に希望を持てる設計」を
意識的に作り直すことです。
大げさな夢や目標ではなく、
「今日これができたら
ちょっと気分がいい」
と思える小さな期待で構いません。
たとえば、
朝日を浴びながら音楽を聴く時間や、
昨日よりも一つだけ早く起きるチャレンジなど、
成功体験を重ねることで
脳の反応が変わってきます。
また、生活習慣の改善だけでは足りない場合、
「環境そのものを変える」必要があることも
少なくありません。
関わる人、使う言葉、触れる情報。
それらを変えるだけでも、
脳の選択が変わり、
体の反応も変わってきます。
「朝動けない」というのは、
ネガティブに捉えられがちですが、
環境を変えてるタイミングのサイン
でもあるのです。
つまり、今よりも楽しい人生を
作っていくタイミングを教えてくれている。
とも考えられるわけです。
(とても前向きな発想ですが大切です)
無理に起きる必要はありません。
まずは、起きたい理由を
1つ作ってみる。
そうやって少しずつ
楽しい未来を考えることで、
人生が充実していきます。