毎日同じ業務の繰り返し。
新しい挑戦もなければ、
スキルを磨く機会もない。
その状態が続いているとき、
「このままでいいのか」という違和感は
静かに積もっていきます。
人は、成長を実感できないと
自己効力感を失っていきます。
そして、それが長引くほど、
“自分にはこの程度しかできないのか”
という誤ったセルフイメージが
定着してしまいます。
これは非常に危険な状態です。
会社の方針や体制の都合で、
挑戦や変化の余地が与えられない環境にいると、
どれだけ本人が意欲的でも限界があります。
つまり、「成長したいのに、できない」
という状況が続くとき、
「辞めたい」と思うのは
極めて自然な反応です。
大切なのは、その感情を
「我慢が足りない」と片づけず、
「この環境が今の自分にとって最適か?」
という視点で問い直すことです。
成長とは、環境との相互作用で
起きるものです。
・フィードバックが得られるか
・挑戦の場があるか
・能力を試せる機会があるか
この3つが欠けている環境では、
人は努力しても
“内側にこもってしまう成長”しか
できません。
だからこそ、「辞めたい」と感じたときは、
“外に出ること”を前提にするのではなく、
“選び直す機会”と捉えることが最適です。
今の会社で部署異動や
プロジェクト参加の可能性があるなら、
まずはそれを探る。
並行して、転職市場での自分の価値や、
興味ある分野での副業などを試し、
“新しい軸”を立てていく。
そのプロセスの中で、
「今のまま続けるか」
「別の環境に進むか」が
明確になります。
人生の時間は、無限ではありません。
成長の機会がない場所で
留まり続けることは、
時間という最大の資産を
失っている状態です。
辞めるという決断は、
時に恐怖を伴います。
しかし、“変化のない恐怖”の中に
居続けることこそ、
最もリスクが大きい選択です。
成長できる場所は、
自分で選び、自分でつくっていくものです。
その意識を持った瞬間から、
キャリアの流れは
確実に動き始めます。